画像

技工物は人工臓器?


一度お口の中に装着されたならば、半永久的に口腔内の人工臓器として活躍する、詰め物、かぶせものです。

これらは、色々な材料によって作られています。

また、ある程度、設計、材料を選択することも可能です。

お口の中に装着する技工物は、患者さん御自身の体質、希望にあった設計、材料を選びたいものです。

歯科技工物の構成材料

歯科技工物冠用合金

金銀パラジウム
金12%以上、銀40%以上、パラジウム20%以上。
銀合金
銀60%以上、白金族元素含まず(10%以下)、インジウム5%以上。
金合金
金60%以上で、金および白金族の合計が75%以上。
18金合金
金75%、銀9%、銅15%、その他1%。
白金加金
金70%、白金4.5%、パラジウム2%、銀13.6%、銅8.8%、その他1.1%。

金属鋳造冠

貴金属
貴金属によるものは、味覚を障害しにくいだけでなく、 口のなかでの調整がしやすく、金属の伸びや粘りがあるので 歯にぴったり合いやすい。
非貴金属
非貴金属の場合、味覚障害、金属の腐食、アレルギーなどを起こすことがあります。

硬質レジン前装冠

金属焼き付け陶材冠のセラミックの部分をプラスチック(樹脂)でつくるクラウンです。

磨耗しやすく、そのために咬む面は金属でつくります。

ハイブリッドセラミック冠

プラスチック(樹脂)だけでつくった冠です。

近年、物性、自然感の再現性がともに向上しています。

現在、プラスチック(樹脂)とセラミックを複合し、強度も耐摩耗性も高くなり、適応症が広くなっています。

金属焼き付け陶材冠(セラモメタルクラウン)

七宝焼の要領で金属の表面にセラミックを焼き付けたクラウンのことです。

様々な色のセラミックの粉を練り、重ね合わせて、高温で焼き付けます。

その人の歯の色や形を精巧に再現できるため、1970年代から現在まで、自然感を再現するクラウンの代表的な製作法になっています。

部分入れ歯

部分的に何本かの歯を失ったときは、部分的な入れ歯で対処します。

部分入れ歯は、かむ力をどこで受けとめるかによって

1. 粘膜負担の入れ歯、2. 歯根膜負担の入れ歯、3.およびその折衷型に分かれます。

クラスプ

ワイヤーや鋳物(バネ)を歯に沿って形づくり、維持を得るものです。

残っている歯を削ることはありませんが、異物感、また、審美性は、良くありません。

アタッチメント

外側からは歯のように見えて、内部に精密な連結維持装置を組み込んだものです。

これは入れ歯の動き方を制限して、しかも外見をきれいにみせる工夫をしたものです。

テレスコープ

冠の上に冠(二重冠)を被せ、金属の摩擦、くさび効果により維持を得るものです。

入れ歯の動き方を制限して、しっかりと歯で支える構造をしたものです。

総入れ歯

総入れ歯は、すべての歯が無くなったとき、また残った歯が根だけになってしまったときに用います。

粘膜と入れ歯は吸盤のように吸い付く力でくっついています。

入れ歯の床

レジン床(プラスチックの床)
厚さがあり、違和感、また、変形、変色があり、味覚が良くない。
金属床、コバルトクロム合金床
薄く、硬い。
チタン床
薄く、軽く、味覚がよい。

マグネット

マグネット(磁性アタッチメント)は、磁石の吸引力を利用して、入れ歯を維持するものです。

支台歯にストレスとなる側方への力や回転力を軽減できる「歯にやさしい維持装置」です。

また、入れ歯を支台歯に近づけると、磁石の吸引力で所定の位置に戻ります。